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ぶっとび(buttobimusic)の音楽活動や演奏会感想など書いてます。ご依頼もこちらから!

「ニーアコンサート:滅ビノシロ 再生ノクロ」帰宅後1時間感想

行ってきましたニーアコンサート:滅ビノシロ 再生ノクロ!!!

というわけでいつもの帰宅後1時間感想いきます!
ほとんど推敲してないので読みにくいと思いますご容赦!

そして今回、ちょろっと辛口なところもございます
一個人の率直な感想ですので、それを踏まえてお読みください

ちなみに私ニーア未プレイですごめんなさい!!音楽は大好きです…!

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私は今回は真ん中やや後ろのすごーく左の方でした。

総じて言うなら、イベントとしてはとても楽しいイベントでしたね!
制作チームの愛情の深さ、信念や哲学を感じることができて、かっこいい大人の仕事を垣間見た気持ちです。
やっぱり制作陣が心を込めて作ったものはユーザーの心に残るんだなぁということを再認識しました。

新作:オートマタのゲーム画面も美しかった…!
背景が本当に綺麗で、影になるところが真っ黒に塗りつぶされてるのもすごく素敵。そういうマットな雰囲気がとってもよかった。なんでもかんでも鮮明に綺麗に写せばいいってもんじゃないよね。
あれは自分で操作して世界を歩きたくなる。

開発中の画面を開発中の仕様で見られるとは…!貴重なものを見ましたねみなさん。
開発用のデータなので敵とか自在に配置できるんですよ。面白かったです。

ニーアはほとんど知らない私ですが、ちょっと買ってやってみたくなりました。
レプリカントゲシュタルトも新作オートマタもね。
ただなー3D酔いするんだよなー…w

  

中川奈美さんに全部持ってかれた

さて曲について。

個人的に最高だったのはオートマタの新曲、バトル曲と言われていたものです。
中川奈美さん…!!!!!!!!!!!!!!!
ほんとに。もう、その一言に尽きる。

このイベントのオープニングで流れてたトレイラーで初めて聞いたんですけど、その時からしてもう曲が最高すぎてそこだけすごい集中して見ちゃったんですよオープニング。
それくらい原曲も素晴らしそうなのに、まさかあれを生で聴けるとは…!!!!!!

これです。



中川さん、あんなに細くて華奢なお身体なのにたっぷりな低音で…!!
そんで低音歌ったかと思えばすぐ高音を伸びやかに歌われて…!!
かと思ったらあの民族調の声…!!!!!!!

いやもうほんと、中川さんの中に3人いてスイッチ切り替えてるんじゃないかなっていうくらい。
いろーーーーんな声が、歌が中川さんお一人から聞こえてきました。
すごい。本当に凄かった。
※その後「エミール / 犠牲」も歌われて中に入ってるのは3人どころじゃなかったことが判明

曲もドラマチックで最高だったなー!!もう忘れちゃったのが悲しい!
でもぼーっと浸れるくらい素晴らしかったです…!

なんか聴いてる時はそれこそ圧倒されてぼーっとしてるうちに終わっちゃったんですけど、最後の音が消えて暗転したらいきなりすごい体が熱くなってゾクってきました…!
これはなかなか経験したことない流れでしたよ…!!

なんかもう中川さんは本当はこの世界を操ってる神様的な存在なんじゃないかと思うような歌でした。畏怖したわ。


この曲の前に「愚カシイ機械」でエミ・エヴァンスさんのハモりやられてたときから中川さんの存在がすごく気になってたんですけど、もうオートマタ新曲で本当全てを中川さんに持ってかれました。
休憩中調べちゃったよ!!そしたら京騒戯画の「ビシャマルのテーマ」歌われてたらしく、あんまり覚えてないけどなんか巨大ロボが動いてた時に民族っぽい声してた気がするのですが…それか!?

また要チェックなボーカリストが増えました。
やーもーほんとあの曲すごかった。また聴きたい。

  

エミ・エヴァンスさんの世界観

エミ・エヴァンスさんは私そもそも大好きで。もう本当に大好きで、ニーアで初めて知って、プレスタ2011年公演で初めて生で聴いて号泣して。ロビーに出てきてたエミさんに勢いで話しかけに行って握手してもらってなんかそこでも号泣したという思い出があります。
エミさんが組んでるグループ「freesscape」のCDを買って聴いてみて、またこれにもドハマリし、10周年記念ライブにも行ったりなんかして。
もう大好きなんですよ。歌も好きだしお人柄も好き!

今日は久しぶりの生でしたけど、本当に素晴らしかった。
彼女の歌は、なんていうかすごい繊細で、透明感があって、なのにすごい情報量なんですよね。彼女が今何を考えていて、この曲にどういう思いがあって、どう表現したいかとか、そういうのがすごく伝わってくるんです。
彼女の世界観がばちっと入ってくる。
今日もそうでした。

結構原曲よりテンポゆっくりめにしてる曲多かったんですけど、それもちゃんと「テンポ落とした新しいバージョン」って感じで、再解釈というか、そのテンポでのその曲用の歌い方だった気がして、普段CDで聞くのとも前プレスタで聞いたのとも違う世界観を感じることができて。
いやぁもうこの人は本当すごいと思いました。
岡部さんがエミさんのこと「アーティスティックな方で」っておっしゃってたのすごくわかる。

あと青緑のドレスで出てきた時「またそういう色だーほんと綺麗ー」とか思ってたら後半水色のドレスにお着替えしてて、もう、なに!素敵!そっちも素敵!!
そしてその水色のお衣装プレスタの時もそれだった…?なんか前見たような気が。すごく似合ってて印象的だったので。(そのおかげで私の中でエミさんの色は水色とか青系)

 

クリックを聞きながらの演奏

数曲原曲のボーカル抜きの音源流して歌ってましたね。カラオケ的な。
演奏者は基本片耳でクリック(メトロノーム)聞きながらの演奏でした。映像に合わせるためですね。

これについては私はちょっと否定的な見方をしてしまいます。
音楽は生き物なので、クリックに合わせるとどうしても呼吸が死んじゃうと思うんですよね。
ゲームの中で使われる曲はまた別。やっぱりコンサートという形式で生で演奏するときにクリックはどうかなぁと。
やっぱり演奏してて気持ちが乗ったりするとどうしてもインテンポ(テンポにきっちり合うこと)じゃなくなる瞬間ってあるんですよ。
それが生演奏のいいところでもあると思うんですよね。みんなで呼吸を合わせて演奏するから音楽が生きてくる。
クリックはどうしたってそれを殺してしまうと思います。
例えばちょっと揺れた(ずれた)ときの戻り方も、やっぱり不自然な感じになっちゃうんですよ。今日もそういうところちょっとだけあったし。
あとずれたときのずれがクリックある方がよりガチャガチャな印象になる。

どちらかといえば映像を音楽に合わせてほしいです。
特に「Ashes of Dreams」の歌詞なんかはVJさんがタイミングで出した方が綺麗にハマると思うんだよね。
そんでムービーシーンに入るときも同じ感じで、出るときはクロスフェードしながら出ればいいし。
「どうしてもここはこの1音と合わせたい!」みたいな明確なこだわりのある箇所があるなら別だけど、結構イメージ映像的なものもあったように見えたし。

たぶんそんなところを気にしてる人はそう多くはないと思うけど、だからこそ書きたかった…!
大学院でクリックありの演奏たくさん見てきたし「映像と音楽」をメインにやってきたこともあって、どうしても気になってしまいました。

 

他気になったこと

気になった点といえばPAさん。
マイクオンにするタイミングがいつも早くないか?結構聞こえちゃいけない音聞こえたぞ?
リハがあんまりなかったのかもしれないですけど、やっぱり正直気になります。
曲が始まるときって聞いてる方も緊張して待ってるので、そういうときにマイクが何かに当たる「ボッ」て音とか入っちゃうとすごく残念だよね。
ピアノ弾き始めてからいきなり音量上がってまたゆっくり下がっていくのも何回かあったし。
音楽を聴きに行ってるので、正直ちょっと残念でした。


あとどーーーしても毎回気になっちゃったのが帆足さんの最後の音…!!
最後の一音毎回ちょっと強かったと思うんですよ…!
しかも手を鍵盤から離すとき、かつペダルを足から離すとき、あの、もっとゆっくり…!
余韻も何もあったもんじゃない、「はい終わり!」になっちゃうのがどうにも残念でした…。
いや緊張されてたんだと思うんですけど!もともと作曲家さんですし、人前で弾くことは全然ないっておっしゃってましたし!
でもやっぱりあのー、ニーアの曲って繊細なものが多いので、最後の音がスーって消えてくのがいい曲とかもたくさんあると思うんですよね…!
あと最後の余韻の長さもちょっと短めだったよね結構どれもね…!いやすみませんでもやっぱ残念だったんだ…!

 

全体を通して感じたことは

今回のイベントは一応「ニーアミュージックコンサート&トークイベント」と銘打ってましたが、結果これはニーアファンのための「イベント」であって、「コンサート」と言うのには少々違和感を感じました。
演奏とその他で半々くらい?だったのかな?音楽の話も少なめだったし、どっちかっていうと「オートマタ発表会。演奏もあるよ!」的な内容だったかなぁと。
もちろんオートマタの話は面白かったしゲーム画面見たらテンション上がったし、とっても楽しかったんですけど!
でもコンサートだと思って行った私からすると諸手を挙げて喜べる内容ではなかったかなと思います。もっと音楽に比重の大きいものかと思っていたので。

でも冒頭にも書きましたけど、制作側の熱い思いや仕事としてのプロフェッショナルの精神というか、そういうものを肌で感じることができて、なんだかとても気持ちいい話がたくさん聞けたなぁという満足感はあります。
やっぱりいいものを作る人たちは素敵ですね。信念が見えてかっこいいね。

岡部さんがアンコール前に壇上に上がってお話しされてたとき、本当に感激なさってたみたいなのがよく伝わってきて、なんだか私もうるっときそうでした。
惜しみない拍手を送ったつもりだったので、伝わったみたいで嬉しいです。

 


ニーアシリーズは本当に応援してるので、これからも頑張ってほしいですよね!
それでこういうイベント第二弾が開催されるといいですね!
個人的にはそれとは別にコンサートも開いてほしい、な!フルオケ+コーラスで贅沢に音楽に浸りたい、な!笑

はい1時間!まだ語りたいところはありますがとりあえずここまで!
なんかすごい長い気がする…!
読みにくいとは思いますがここまで読んでくださってありがとうございました!

 

※追記

このコンサートの模様が Blu-ray になったそうです!!
気になる方はレッツチェック!!