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ゼノギアス20周年コンサート行ってきた感想

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今日はゼノギアス20周年コンサート!

千秋楽に行ってまいりました!
というわけでいつもの感想です!今回は1時間超えたので気の済むまで書きました!長いよ!

 

場所は舞浜アンフィシアター。私は1階の後ろのブロック、左寄りでした。

演奏はこのコンサート用に編成されたオーケストラにバンドやアコーディオン、ホイッスルなどが加わった感じです。+コーラスとボーカルでした。

 

【はじめにお断りを入れさせていただきます。】
私は光田康典さんの作る音楽が大好きですし尊敬してますし、ゼノギアスのサントラも本当に大好きです。
でも今回のコンサートの満足度はそんなに高くありませんでした。
よかった部分もたくさんありますが、手放しで喜べなかった部分も多いです。いろいろ思うところがあったりもします。

以下は私の個人の感想ですし誰に強要するものでもありません。(いつもそうだけどね)
誰かを傷つけたくもないし私も傷つきたくないので結構ドキドキしながらこれを書いてます。
でも私はやっぱり感じたことを正直に書きたい。

なので今回のコンサートを心からすばらしかったと思ってる方には、不快な思いをさせてしまうかもしれません
言葉に気をつけて書くつもりですが、どうしても感情的になってしまうところもあります。
そのあたりご理解ください。

 

 

 

とかなんとか言いながらまずよかったことから!

 

アヌーナの素晴らしさ 

コーラスのANUNAさん素晴らしかったですね…!!

もう、なんで音が何も鳴ってないところからあんな完璧なハーモニーが出てくるのか…!!!
後ろにピアノとかハープとかが鳴ってるならまだしも何もないところから歌えるのほんとすごい…しかもハーモニーが本当に完璧なの!!!!いい意味で一人の人が全部出してるみたいだった…!!

音の消え方も素晴らしい…なんでみんな同じ音量感で消えてくの…ほんと、実はひとりなんじゃないのあれってくらい…まとまってるとかそういうレベルじゃない…。
ひとつ、でした。本当に。びっくりする。

「悔恨と安らぎの檻にて」のコーラスバージョンすばらしかったな〜〜〜〜〜!!!

「傷もてるわれら〜」は女声メインで始まったから男声も聞きたいなーと思ったらちゃんと2週目に男声でやってくださるこの嬉しさ…!!!!!

こういう美しいコーラスでの「最先と最後」もいいですね…原曲とはまた違った良さだった。
原曲はこう、パワーとか力強さ、生命、みたいなものを感じるけど、アヌーナバージョンはただただ美しくて神聖だった。

 

各曲で印象に残ったこと 

「海と炎の絆」は弦のpizz.がほんとまさにそれ!!って感じで最高でしたね〜。後半ちょっとアレンジされててそれもよかったと思うんだけどもう覚えてない…w

「鋼の巨人」ほんとよかったかっこよかった!!!
あと私原曲も大好きな「導火線」…!!!!!

いやーーーーもう!!!!ドラムと!!!!!パーカスの!!!!!!お二人が!!!!!!!最高!!!!!!!!
たぶん「鋼の巨人」??だったと思うんだけど、ドラムのお兄さん途中ソロ回しで今まで聞いたことないようなドチャクソかっこいいフレーズをかるーくこなしててすっっっっっごいよかった!!!!!!あとほんの数スレーズちょっと後ノリで弾いてたよね!?!?!?!?!?それがさいっっっっっっこうにかっこよかった!!!!!!!です!!!!!!!!!

あーーーー「盗めない宝石」のハープをバックにアヌーナが歌ったのもとってもよかったなぁーーーーーーーー。原曲とはまた違った雰囲気で。

「やさしい風がうたう」はポップスみたいなアレンジでしたね。あれはあれで新鮮でした。

「予感」最高だった……「予感」っつーか「MELKABA」っつーかって感じだけど。
「冥き黎明」が一発目でまだオケもあったまってないところから始まったから正直多少残念感あったんだけど、「予感」でその残念感がちょっと拭えましたw

あとさいっっっっっっっこうに嬉しかった「神に牙むくもの」………!!!!!!!!!!
だいっっっっっっっっっすきなんですよ!!!!!!!!もう!!!!!!まさかこれをやってくれるとは…!!!!!!!!!
弦のpizz.で始まって、そこにフルート(ピッコロ?)とかオーボエ?だったかな、が乗ってきて、ハープもきて、チェロがロングトーンで入ってきて、ドラムが入ってきて、そのあたりからバイオリンたちもロングトーンになって…。
光田さんがスレイベルとフィンガーシンバル?か何かやられてましたね。
んでアヌーナのコーラスにいく、と。もちろん大太鼓か何かのあのドーンっていう静かな低音も入ってきて。
はーーーーーーーーーーーよくあんな難しい曲をやる…………あれまた聞きたいなーーーーーーーーー。

 

ちょっと言わせてほしいPA

PAって大変だと思います。ほんとに。あれだけのものをまとめて会場に聞かせるのはきっと私では想像もできないほどの苦労があるんだと思います。
でも一観客としてやっぱり言わせていただきたい。

全体的に、わかってない感じのPAだったと思います。
なんというか、そこじゃないだろって楽器が大きかったり、もうちょっと聞かせるべき楽器が小さかったり。
いやスケジュール的に大変だったのかもしれないよーーーーー????だからCDとか聞いてないのかもしれないよーーーーーー???
でもちょっとさぁ…。

全体的にバイオリン群が大きいしそのくせ「lost…〜」のときのチェロのソロは全然聞こえてこないし「シェバト」も誰がメロディやってるのか結構長い間見失っちゃったし「small two of〜」はギターソロのあとギター下げてホイッスルを上げてよ!!!!!!!ていうか全体的にホイッスル小さくないか!!!!!気のせいか!!!!!「神無月の人魚」も光田さんが弾いてるシンセの音全然聞こえてこなかったけどあれ結構大事だよね!?!?!?!?!?!?!?!
BALTOでせっかくバイオリンが新しいフレーズを入れてるのに全然聞こえてこないの酷いんじゃないーーーーーーー????あれリハしてなかったの??????ていうかもう4回目だよね?????あとから入ってきたけどさ!!!!あれはもったいなかった何やってたのかあんまりわかんなかった。

私の席のせいかもしれない。どうしても左のスピーカーの音ばっかり聞こえてきたし。
それにツイートの様子や今日の演奏者の感じを見てもたぶんリハもたくさんやってないんだと思う。
だから全体的に音の塊感すごくて全員鳴らすと各楽器何やってるかわからなかったとかちょっと耳が痛かったとかそのへんはそんなとやかく言わないけど。
でもちょっと言わずにはいられないくらい他のところが気になりました。

 

解釈違いの曲たち

「夢の卵の孵るところ」「シェバト」「飛翔」の3曲は私は解釈違いでした。
以下、ものすごく正直な感想です。この3曲を良いと思った人は読まない方がいいかも!!!!

「夢の卵〜」はギリギリのところで盛り上がりきらないのがあの曲の良さなのであって、あんなに、しかも転調までして盛り上げられても……!!!!!!
レーーーラーーーソーーーーミドーーーーーのあとのバイオリン、ラーシーラシラソーーーミーーーって弾いてたのも個人的には違う!!!!ってなった!!!!!その装飾音符は余計!!!!!!!!!
2週目の木管メインのメロディはすごくよかったんだけどな…ああいうちょっと素朴な感じの方が曲に合ってると思うんだけどな…。
そのあと盛り上がったのもまぁ……転調前までならまだ……ギリギリ……!!!まぁこういうことするよねみんな好きだよねって思えたけど…!!!!あの転調は!!!!!結構!!!!!!個人的にはダメでした!!!!!!

「シェバト」。あれ原曲は「粗」なのがミソなんですよ。空間を感じられるあの「粗」なところ、粗であるが故の透明感が素晴らしいのであって、あのアレンジは違うと思いました。
イントロはよかったんだけどなぁ。あの雰囲気のまま、使う楽器はごく少数でいってほしかった。空気感とか響きの美しさを堪能させてほしかった。
シェバトはアレンジの見せ所だと思うのでこの解釈違いは非常に残念でした。贅沢にいろいろできる今回だからこそ、引き付けるような、引き付けて離さないような、魅せるアレンジを聴きたかった。

「飛翔」はただ明るいだけじゃなくてそこにちょっとした影みたいなのがあって、それが決意になってその決意をもってして羽ばたいていく……っていう曲だと思うんだよね。影が決意になるっていうのが羽ばたいてくのを更に感動的にしてるわけですよ。
だからただ明るいだけの、ただの元気な曲じゃないんですよ…。
今回のアレンジは完全にチュチュ用でしたよね。チュチュのシーンに合わせたアレンジって感じ。だから戦隊モノっぽかった。私はあれは飛翔の良さではないと思う。

 

素晴らしい演出

演出はどれもとても感動的でした…!!

最初の「冥き黎明」のコーラスのときにセンターの丸い床が開いて下からスモークと黄色味の強いライトが照らしてたのとかすごいよかった…!!
アヌーナの動きもいちいちよかった…。「悔恨〜」で客席からキャンドル持ってる感じで出てくるのも最高だった…。
あと「傷もてる〜」だったっけ?ライトがステンドグラスになってたの。あれも感動的だった。十字の照明もゼノギアスらしくてよかったですねー!

全体的に照明すばらしかったですね!!!!曲の雰囲気ばっちりですごく盛り上げてくれる。タイミングもばっちり。本当に照明すばらしかったです。

 

ジョアンヌ・ホッグ

ジョアンヌはもう、すばらしかったです。20年前と何も変わらない声。
サビの部分のオクターブ跳躍はなくして階段にして歌ってましたけど、あそこたぶん高音が出ないからああいうフレーズにしてるんだと思うけど、それは変にできないことを見せつけちゃうよりよっぽどプロ意識を感じて、私は潔くて好きでした。今のジョアンヌが、表現とかを殺さずに歌うための、最大限のパフォーマンスをするための決断だと思います。かっこいい。

もともと「small two of〜」大好きなので、やっぱりジョアンヌが歌い始めたところで泣いちゃいましたね。

あとわかりやすい英語で話してくれたんだけど〜〜〜なんかもう感動的だった〜〜〜〜私たちも20年前の素晴らしい音楽を今日あなたの歌で聴けて本当に嬉しいよ〜〜〜〜って感じ〜〜〜〜〜〜

 

生音メインでPA補助の方が好き

個人的な好みかもしれませんが、やっぱり生音よりPAされた音がメインのコンサートはちょっと味気ないですね。
せっかくオケがいるのにもったいない。音色が死にがち。チェロのソロのとき顕著にそう思った。

この編成だったらサントリーホールとか芸劇とか、生音がメインでそこに補助するためのPAが入るっていう構成の方が私は好きです。
だからプレスタで聞いた「紅蓮の騎士」や「飛翔」の方がよかったなーって思っちゃう。

今回なんだかんだでテンションが上がった曲は戦闘曲だったんですよね。普段そんなことないんだけど。戦闘曲もしっとりした曲も、どちらもすばらしかったら同じくらい感動するしテンション上がるんだけど。
なんでかって、やっぱり個々のマイクでPAされた音をスピーカーから出すのがメインだと、響いてる音が全然聞こえないんですよ。アンサンブルとしての音が入ってこないというか。オーケストラ全体で一つの響きを作ってるときのあのえも言われぬ気持ち良さ、みたいなのが感じられないんです。
だからせっかくオケがいるのにもったいないなぁって思います。

いっそオケやめてPlaying Mitsuda Works!みたいにバンド+何か、でやってもよかったんじゃないかなぁ。オケならオケで、もっと響きがほしい。
そういう意味でちょっと中途半端な印象でした。

 

全体的に

アヌーナとジョアンヌがメインのコンサート、って感じに印象に残りました。

アヌーナはすばらしかったし実際あれを聴けて私もとても感動したんですけど、なんというか、うまく言えないんだけど、ゼノギアスの良さってそうだったかな…?という、ちょっとモヤモヤしたものも残ってます。
そりゃあんな素晴らしいもの聞いたらすばらしかったしか言えないけどさぁ、でもだったら別にゼノギアスじゃなくても、FFでもドラクエでも幻水でもよかったよね、っていう。上手く言えないけど。
なんかもっとこう、これぞゼノギアス!!!!って感じられるものを聴きたかった。

だからTHE BRINK OF TIMEの方がよかったなって思っちゃう。
あのライブはこれぞ光田康典!!!!の塊だったから。

なんというか、失礼かもしれませんが、わりと無難にまとまったコンサートだった気がします。制作者側の熱量をあんまり感じられなかったかもしれない。
ポスターの裏に絵が描いてあったりキーホルダーのデザインとか、そういうところとかからは愛を感じたし、ていうかコンサート自体、愛はとても感じられたんだけどね。パンフも充実してるしコンサートの終わり方も粋だったし。
でも情熱は…。パッションがそんなに感じられなかった。ゼノギアスというゲームに対する愛はあっても、ゼノギアスの音楽に対する情熱は?って感じ。だから中途半端な印象になるし、全体の満足度がそんな高くないんだと思う。

THE BRINK OF TIMEは愛も情熱もすごかったよなぁ。

 

最後こまごま言いたいこと

BALTOのドラムフレーズ原曲と違ったよね????でもアレすごくかっこよかった!!!!!!あのドラムのお兄さんどんくらいレパートリーもってるの…すごい…最高…
あ、そうだ、前半どっかでドラムスティック落としてましたねw でも注意深く聞かないとわからない感じだったのでプロすげーって感じでした!

コンマスさんのBALTOソロかっこよかったーーーーーーー!!!ソロは基本その人がそのとき自由に弾いてなんぼだよね!!!めっちゃよかった!!!!

ピアノ、何箇所か原曲と音違ったのはミスタッチ?それともそういうアレンジ?私は結構違和感感じた。

アコーディオンの出番もっとほしかったよ〜〜〜〜〜〜藤野さんにもっとギュインギュインに弾いてほしかったよ〜〜〜〜〜〜〜〜

梅田さん神無月のときすごい何度もキー変えてて大変そうだった…でもハープとてもよかった素晴らしい安定感

「つわものども〜」だったと思うんだけど、パーカスのお姉さんのタンバリンの正確さが最高に気持ちよかったです…

ギターのお兄さん、吉良さんと全然違うスタイルの方でむしろとてもよかった。すごく楽しそうにベースのお兄さんと一緒に弾いてて、でもああ見えてきっとどこか冷静に音楽を俯瞰して演奏してる感じがして、すごくかっこよかった。

ベースもよかった〜〜〜〜〜〜〜〜「紅蓮の騎士」のあのハープソロと男声のとき最後ひっかけで入ってくるのいちいち最高〜〜〜〜〜ってなった〜〜〜〜〜〜〜

あ、ホイッスルもあのちょっと低いところからグリッサンドで上がってくるのいちいち最高です。ホイッスル入るとしまる。

トランペット、ハイトーン目白押しだろうに全部バチっと決めててありがとう…!!

結構ファゴットの活躍率高かったよね…とてもよかった…

CREIDのライブ、先月やっといてよかった感…w
あとそうそう、CREIDの曲やってるときバイオリン聞いて「私と同じとこ弾いてる〜〜〜」っていちいち感動してましたwwwwあたりまえだwwww

 

とまぁこんな感じです!長文!!!!

いろいろ書いたけど結果行ってよかったし、ゼノギアスの音楽が20年間愛されてることは私も一ファンとして嬉しいですし、今後も光田さんのことを、心から、応援してます。

読んでくださってありがとうございました!!!