この秋、人生で初めてコンピレーションCDというものに参加しました!
その名も『RONRICO』(ロンリコ)。
2018年秋M3でサークル:05にて販売されたこのCDは、全9曲のオシャレサウンドが収録された大人な1枚となってます。
ぶっとびは1曲参加と、マスタリングもやらせていただきました。
はじめに
本コンピレーションは、実際にバー"ReBORN"にて
深夜帯のBGMとして流れております。
ふらっと行って音楽でも聴きながら一杯。
ちょっと大人なコンピレーションアルバムです。(公式サイトより引用)
主催者さんの企画を聞いて私が「やりたい!」と言ったことから決まった初のコンピ参加。
結論から言うといいことしかなかったです。とっても楽しかった!!
しかもCDになるだけじゃなく実際のバーでも流れるんですよ?ワクワクが!待ってる!!
ということでまずは参加者でバーReBORNに行ってきました。
表題にもなってるお酒:ロンリコを飲んでみたり。コンピ参加&こういうマスタリングは初めてなのでみなさんにいろいろ質問して「ぶっとびさんなら大丈夫ですよ」と言われよくわかんないけど安心したり。ただお酒飲んでお店のノートにいろいろ書いてわいわいおしゃべりしたり。
あとは〆切まで自分との戦い。ひたすら作曲、そしてミックス。
マスタリングは主催者さんと打ち合わせを重ねて方向性にブレがないかなど確認しながら進めました。リテイクもなにもなく「やっぱりプロに任せるといいな」と言われてぶっとびは嬉しかったです(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)
自作曲「Volatility」:コンセプト
私の曲はトラック7「Volatility」です。
この曲は、CDのタイトルにもなっているロンリコというお酒を飲んだときの感覚を音楽で表現したものになってます。
飲んだ瞬間に揮発して、グワッと鼻に抜けて、口には刺激がピリピリ残って、若干キャラメル?みたいな苦味もあって、喉はカーっと焼けるようで、ほんのり甘く、全体的にふわっとした印象。
ロンリコはアルコール度数が70度を超えてるので実際私はほとんど飲めず、でも作曲のために味を知っておきたかったので、ほんのすこーし舐めてじっくり味わってまた舐めてみたり、もう本当に雀の涙ほどの量をすこーし飲んでみたり、そんなことをしながら感覚をつかんでいきました。
さらには実際にバーで流れるのでBGMとして流していても邪魔じゃなくて心地よく、それでいてしっかり聞いてみるとおもしろい…そんな曲を目指しました。
お店の雰囲気も曲に影響してると思います。お写真もいっぱい撮って、お酒についてのメモ書きとともに、作曲中はそれをたくさん眺めました。
おそらく参加者のみなさんはジャズテイスト、あるいはピアノ曲でくるんじゃないかと踏んでたので、ちょっと違うものを作りたいなというのもあって今回はエレクトロニカ(?かな?)を作ってみました。
作曲中のこと
まず音色選びに時間がかかりましたねー!
こういう曲って音色がダメだといっきにつまらなくなるんですよ。没入感が削がれると言うか。スネアとバスドラの音は最後の最後まで悩みました。
しかも買ったばかりのKomplete(音色がたくさん入ってるソフト)を使ってみたかったので勝手がわかるまで四苦八苦。結果的にKompleteにかなり助けられました。きっとまだまだ知らない機能もたくさんあると思うので早く使いこなせるようになりたいですね。
あと怖くなってついついたくさん音を入れがちなんだけど、それって今回のコンセプトの「揮発」とか「ふわっと抜ける感じ」に適さないなと気づき、そっからはもうリテイクの嵐でした。耳休ませて忘れた頃に聞いてみて、不要な音を取り除く。で、またわかんなくなって曲から離れて、久しぶりに聞いて更に取り除く。
こんな感じでブラッシュアップを重ねて初稿よりだいぶ音数を減らしての完成となりました。3分の1くらい減ったかな…?へたすっと半分近い…?
不純物取り除いて必要な余白を作ったって感じです。
「いつもよりも空気に溶け込むような!BGMらしく!」ということでメロディのパワーも今回は弱め。でも意味のあるメロディで、でも主張は弱めで……これがまた結構大変でした。
テーマに戻ってからの後半は驚くほどすんなり書けましたねー!いつもは終わり方結構悩むんだけどな…。勢いで作ってほとんど直さなかった気がします。
ミックスのこと
空気感…空気感ですよ…。あと丁寧・綺麗にまとめること。
この二つを意識してミックスしました(たぶん)。
ちょうど最近お仕事曲のミックス直しを勉強のためにドチャクソ丁寧にやったのですが、そのときの技術・経験が活きまくったミックスになりました。やったね!
新しいプラグインiZotopeのNeutron2とOzone8、めちゃめちゃ使いました!これはいい買い物したわ!!
インターフェースも見やすくて使い心地もとても好きですね。なんというか、サクサク進む。とてもいい。いっきにお気に入りです。
でもあんまり新しいことにチャレンジはせず、まとめることだけを考えてた感じがします。もうちょっと奥行きを活かせるともっとよかったね…。
寒暖とデジタル/アナログのバランス
全体的にあたたかさと冷たさのバランスとか、アナログとデジタルのバランスとか、そんなことも考えてました。
いつもの私だったらこの曲はたぶん寒色系に仕上げると思うんですけど、お酒やお店の感じはどちらかというと暖色系のイメージがあって。人間味のあるあたたかさというか。ほのかなぬくもりというか。
なので寒色系かつ暖色系…という、両方を兼ね揃えた感じに仕上がった!気が!します!
デジタルとアナログも寒暖に関わってきますよね。
具体的な技法で言うと、キッチリ整理整頓したとこもあるけどクオンタイズかけずに弾きっぱなしのとこもあるよーとか、そんな感じです。
個人的にはこの寒暖・デジアナの感じ好きですね。
わりとイメージに近いものが具現化できたなーよかったなー。
マスタリングのこと
マスタリングは、自分なりに作曲家さんたちの意図を汲みとりつつ微調整させていただきました。その曲に合った感じで、かつCDとしてまとまりのある感じ……ふんわりとそんなことを意識してた(はず)です。
あとランダム再生しても1曲リピートしても大丈夫なように曲頭・曲終わりの無音を気にしながら仕上げました。
あとはもう聞いてる人がCDを通して聞いて違和感がなければ大成功です。大成功していることを祈ります!
関連記事とツイート
制作中のことは8月の月イチ報告にも書いてるので合わせてご覧ください。当時のツイートも見れるよ。
マスタリングについては9月の月イチ報告で。
ちなみにタイトル「Volatility」は揮発性という意味でつけたんだけどなんか金融?とか株の乱高下?とかにも使われてるらしいのを後から知りました!w
— プットピ@期間限定アイコンなノ… (@buttobimusic) October 29, 2018
でも個人的には「揮発」でも「揮発させる」でもなく「揮発『性』」が一番しっくりきたからコレでよかったかなぁ。タイトルつけるの苦手です。
「Volatility」は浮遊感・透明感のある綺麗な曲になってます。公式サイトのデモでちらっと聞けるから是非聞いてね!
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あと聞いてくださった方、ぜひお気軽に感想送ってね!!!!!
感想いただけると嬉しいんですよ…幸せになれる…あなたのために書きましたって気持ちになるんよ…
というわけで人生初のコンピ参加は大成功に終わりました!
ぶっとび先生の次回作にご期待ください!(乱暴なシメ