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「会わない」という選択肢が無い社会

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私たちの日々は選択と決断の連続です。

こう書くと仰々しいけど、例えば「お昼にパスタ食べた」っていうのも数あるメニューの中からパスタを選んでカルボナーラにするって決断したという結果ですよね。
たくさんの選択肢の中からコレだと決める。これをいつでも繰り返してます。

でも人と会う・会わないということについては、「会わない」って選択肢はそもそも用意されてないんだと、この前ふと気付きました。 

 

「お疲れさま!元気?久しぶりに会おうよ!」

こんな連絡がきて気が重くなる。誰だって経験があると思います。

もちろん嬉しい場合もありますよね。「うそ〜〜私も会いたかった〜〜!!」ってなったら即手帳開いて即お返事します。(嬉しさと返事の速さが直結しないときもあるけど)

でもそんな相手ばかりじゃないし、相手がどうこう関係なく自分の気持ち的に会いたくない場合だってありますよね。

「別に嫌いなわけじゃないけど、今はなんとなく会いたくない」

そういうときだってある。むしろめっちゃある。
忙しいとか精神的に参ってるとか明確な理由があるならまだしも、なんとなく会いたくないことだってあります(よね?私はめっちゃあるよ)。「ん〜〜〜まぁ別にいいかなぁ〜〜〜(会わなくても)」って感じ。

別に金輪際会いたくないわけでもないし〜〜
会ったら楽しいだろうし〜〜〜
でもまぁ…別に会わなくてもいいなぁ〜〜〜〜

うーーーーん………どうやって断ろう………。

 

はい、ココです。

この思考回路に疑問を覚えたわけです。

 

どうして「なんとなく会いたくない」を伝えられないんだろう。

 

個人的には「なんとなく会いたくない」って立派な理由だと思うんですよ。だって生きててそんなことばっかりだもん。

なんとなくしたくない。なんとなく今日はパスタな気分。なんか好き。
それでもよくない?と思うわけです。

でも人と会うってことになると、この「なんとなく」が使えない。
相手に悪い気がして、使えないんですよね。

 

だから私たちは「会えない」理由を作る

「会わない」は申し訳ないけど、
「会えない」なら仕方ないから

仕事で…
体調悪くて…
もう予定入ってて…
忙しくてちょっとわからないから…

誰がどう聞いても「なら仕方ないか」と思える理由をでっちあげる。
「(本当は会いたいんだけどこういう理由で)会えないんだごめん〜〜!!」という返事をするんです。

これは「会わない」じゃなくて「会えない」なら大丈夫っていう共通の認識ですよね。

 

これが悪いって話じゃないです。
もちろん私もそうです。会えない理由を必死に考えて断ります。

でも、会う・会わないを選べない。自由がない。
実質選択肢は「会う」の一つしかない。

「会う」前提で話が進んでるから、会わないためには「会えない」理由を作らなきゃいけない。

これがしんどいんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

断る理由を考えなければならないって言う流れ!!

だから連絡が来るだけで億劫だなって思っちゃうんですよね。

 

この「会えない理由を作る問題」は誰でも経験したことあると思います。

だったらみんな「なんとなく会いたくない」って言われても大丈夫なのでは?
「あぁわかるわかる。あるよねそういうとき」で済む話なのでは?

そう思いつつ、私もなかなか正直に伝えられません。
仲良しさんにならまだ言いやすいけどそこまでじゃない距離感の相手だと……難しいよね。

 

「今は会いたくないからごめん」が通用する世の中ならもっと楽になるのになぁ。

そんなことを思った最近でした。