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植松伸夫と「星は空高く」のおもしろさ

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最近ずっとグランブルーファンタジー「星は空高く」を一曲再生で聞いてます。

私って昔から気に入った曲を固め聞きするタイプなんですけど、最近そこまで入り込める曲に出会えてなかったのか、この感覚すごく久しぶりなんですよね。
ずっと聞いてられるしずっと聞いてたい。聞いてない時でも脳内で流れてたりして、まさに虜な状態です…(^p^)

作曲者はFFシリーズの植松伸夫さん。

この曲を聞いたときに「あぁ私はやっぱり植松伸夫で育ってきてるな」と強く実感しました。

 

 

FFと共にある人生

私昔からわりとFF派で、3〜10はゲームもサントラも何周もしたんですよね。
姉も父もゲーマーなので、まだRPGができないような幼少期から二人のプレイを隣で見てたんです。レベル上げとか時々やらせてもらったりして。

4歳くらいのときドライブBGMがFF5「DEAR FRIENDS」だったのはいい思い出です。当時モーグリの曲が最高に楽しくてゲラゲラ笑ってました。
窓の外を流れていくヨーロッパの田園風景と「The Land Unknown」(新しき世界)が合ってて気持ちいいなーとか、森の中で聴く「As I Feel, You Feel」(大森林の伝説)はとっても神秘的だなーとか、そんなことを感じてました。

FF7〜9のサントラは試験勉強のおともでしたねー。「神羅カンパニー」や「腐ったピザの下で」聴きつつ化学の問題解いてました。
大学入って間もない頃はFF8「The Extreme」を演奏するならどんな楽器編成でできるか、なんて妄想もしたり。

こうして振り返ってみても、物心ついてから今まで本当にFFの音楽とともに生きてるんですよね。
私にとって、RPGの音楽の基本とはFF、つまり植松伸夫さんなわけです。(たぶん)

 

植松伸夫の音楽の印象

植松さんの曲は、なんというかお人柄や懐の深さがとても出てる気がします。

完全に印象の話なのでなんなら妄想かもしれませんが、植松さんは感覚で音を置きつつも頭で(理性で)冷静に取捨選択をしてる感じがします。
何をどうするとどういう効果が生まれるのか、聴衆がどこを聞いてるかがわかってらっしゃるというか…!
だから楽曲構成が素晴らしいし全体のバランスも良いんですよね…!!

そして何故か親しみやすい。植松さんのあのニカーッて笑顔を思い起こさせる親しみやすさが彼の音楽からも感じます。

そのくせギラついたカッコよさみたいなのもあってさ…!!!!!
内に秘めてる野心とか挑戦的な感じとか、そういう男性的なかっこよさ、みたいなものが戦闘曲から溢れてますよね…!!!!!

どの曲からも余裕すら感じる。肩に力が入ってないというか。それがまた聞きやすさを助長している気がします。

植松さんの曲は決してハデではないと思うんだけど、つまりはオーソドックスな良さのてんこもりだと思うんですよね!!!!!
まぁ私が植松さんで育ってきてるからオーソドックスに感じるのかもしれないけどさ!!

 

成田勤に見る植松伸夫の片鱗

余談だけど、グラブルで初めて成田勤さんの曲を聴いたとき、なんとなく植松さんに通じるものを感じました。
曲そのものが直接的に似てるってわけじゃないんだけど、さっき書いた取捨選択の仕方やその判断基準が似てるんじゃないかなー。

成田さんの曲は古き良きゲーム音楽の流れと、それを今っぽく洗練させた、そういうミックスされた楽曲みたいな印象です。

でも音色の使い方とか展開は全然違うし、何が似てるのか具体的に言語化するのは難しいんだけど、でもなんとなく、何か通じるものがある気がします。

そりゃ私好きなはずだよね!!!!!!!!!!!!!!!!

 

グランブルーファンタジー「星は空高く」

そして件の植松伸夫作曲「星は空高く」ですが。

もうこの曲好きすぎて好きすぎて……!!!!

植松さんの引き出しの多さ、そしてそれをまとめる技術に本当に脱帽通り越して全裸です…!!!
植松さんの手のひらでコロコロ転がる楽しさ…!!気持ち良さ…!!!!

この曲の魅力を一言で表すなら『おもしろい』です。

聴衆の関心を引きつけ続け、予想通りに進んで気持ちよかったり予想外の展開が気持ちよかったり、本当に聞いてる人のことを完全に理解した上でやってるなって感じです…!

しかもこの曲、最初の数秒で「あ、植松さんだ」って思ったんですけどそれもすごいことですよね……なんだろう何でわかるんだろう…
最近のグラブルは成田さんの曲が多いから普通に考えたらこの曲も成田さんかなと思うところを、ど頭だけで「あ、植松さんだ」ってわからせるこのパワー。
溢れ出る個性。ほんとすごい。

 

グラブルの「バトル1」と「バトル2」

この曲の前の個人的な植松最新曲はグラブルの「バトル1」と「バトル2」でした。

「バトル1」はわりと奇をてらった攻めの曲だなと思って、今では好きですが最初の頃はそうでもなかったんですよね。
ちょっと変で、個人的には『おもしろい』よりも「攻めてるなー何か新しいものを模索してるのかなー」って感じに捉えてました。
確かに新しいなとは思ったんですけど『おもしろい』にならなかったのはたぶんそこまで興味を惹かれなかったからだと思います。

でも「バトル1」も0:46以降は古き良き植松節を感じますよね!
だから個人的にはそこまでハマらなかったけど、でも「植松さんまだ引き出しあるの!?!?」ってめっちゃ驚きました…どんだけ新しいことできるんだこの人…みたいな。

「バトル2」はもう従来の植松さんの戦闘曲のかっこよさ!って感じで最初から大好きでした。1:04からの金管のフレーズめっちゃかっこいいよね…!!
でもその分この曲は「新しさ」みたいなものは感じなかったかなー。

そういう意味ではこの2曲は2曲でバランスがとれてるのかもしれないですね。

 

カッコイイとは、こういうことだ

上記2曲が2014年の曲なので、個人的最新曲「星は空高く」はその2年後になるんですね。(私が最近買っただけでサントラ自体は2016年に発売)

いやぁもうこの曲は新しさもおもしろさも兼ねそろえてて、なんというかほんとすごいです…。
おもしろいからずっと聴いてられるし何度でもリピートしたくなる。
繰り返すところ、繰り返さないところのバランスが絶妙ですよね!!!!!!

正直めちゃめちゃカッコイイ音色のアクセントがあるとかでもなく、曲もわりと地味な方だと思います。最近の曲によくあるド派手な音がバーーーン!!ってしてこない。

でもだからこその、そういうものに頼らないカッコよさを感じるんですよね…!!
そりゃカッコイイことしたらカッコイイわな!?!?!でも何も特別なことしてないのにカッコよかったらそれってほんものじゃない!?!?!っていう!!!!
宝塚の男役トップさんが何もカッコイイことしてなくても階段を降りてくるだけでカッコイイのと同じ感じです…(わかってくれる人どれくらいいるだろう…)

ツイッターにも書きましたが、この曲はいぶし銀のようなカッコよさも感じます。年の功による余裕感。素敵か。

  

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GRANBLUE FANTASY ORIGINAL SOUNDTRACKS Lyria

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今までの植松さんの曲も好きだし、新しく作られる曲もきっと好きだろうし、いやー最高だね!!!楽しいし嬉しいね!!!!!!
次回作も超絶楽しみにしてます!!!!!!!!!!

実はこれ書いてる間もずっと一曲再生で聴いてたんですけど、引き続き「星は空高く」の素晴らしさに浸ろうと思います(^ω^)(^ω^)(^ω^)