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表面張力な曲は盛り上げすぎてはいけない【ツイッターまとめ】

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表面張力ってどういうこと?って感じかもしれませんが、音楽のアレンジの話です。

完全に好みの問題だと思いますが、私しっとりな曲を「これでもかこれでもか」と情感たっぷりに大盛り上がりでドラマチックにされちゃうとドン引きしちゃうんですよ。

とりあえずツイートからどうぞ!
いつものように自分の呟きにリプする形式で呟いたので灰色のところは無視して読んでください。 

 

大盛り上がりはNO

このコップギリギリの表面張力が気持ちいい曲っていう表現が自分でも「正に!」ってなったんですよー。これまでしっくりくる言い回しが見つからなかったんだけど、コレだ…!

この盛り上げまくる系のアレンジはたぶんクラシックの系譜なんでしょうね。クラシックってあるモチーフをこれでもかって大盛り上がりさせるの多いもんね。
もちろんそれでも良い曲たくさんあるので一概にどうとは言えません。そのアレンジで感動しまくる曲もあるし。

でもこの表面張力の曲はやっぱ大盛り上がりしちゃダメなのよ…!!そこが原曲のミソなの…!!そこで盛り上がられちゃうと興醒めなの…!!

 

ちなみにこういう理由から私はクロノシリーズアレンジCD「ハルカナルトキノカナタヘ」の「風の憧憬」はNOでした。ニコ生で演奏されてたバージョンのが好きだった…。

まずは原曲から。

そしてこちらがアレンジ版。

うーん久しぶりに聞いたけどやっぱり好みではないなぁ。

途中までは好きなんですけど…後半、2分くらいのところのチェロの駆け下りと共に弦で盛り上がっていくところがどうにも…盛り上がれば盛り上がるほど私は盛り下がるという…。

好きな人ごめんね。否定したいわけじゃないのでその気持ちを大事にしてあげてください。 

 

表面張力そのままに器を大きくしたようなアレンジ

表面張力の曲で浮かぶものはいろいろあれど、その中でアレンジまでもが表面張力系で素晴らしかったのが聖剣LOM「滅びし煌めきの都市」ですよ…!!

この名曲がオーケストラアレンジされて「drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura-」というCDに収録されてるんです。
そのアレンジがもう好みドンピシャでね!!!!

ツイートにも書いたけど、オーケストラって器に入れ替えただけで表面張力の感じはそのままの、本当に最高のアレンジでした。
後半もちろん盛り上がってくるんだけど、その盛り上がり加減が絶妙なバランスなんです…!
たぶんもう一歩踏み出したら引いちゃうだろうなってところギリギリを狙ってきてるというか…!

ほんとdrammatica版の「滅びし煌めきの都市」は素晴らしかった。演奏も素晴らしかった。
原曲が好きな方は是非聞いてほしい。これを知らないなんてもったいない。

 

ちなみにdramatticaはこの曲だけでなく全てが最高のアレンジCD。
私が最もオススメするアレンジCDです!!名盤中の名盤!!

drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura-

drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura-

 

 

重ねてになるかもしれないけど盛り上がるアレンジがダメって言ってるわけじゃないですよ!誤解が生まれないことを祈って一応書いとく!

アレンジって難しいですよね。
原曲が表面張力的な曲だからこそ盛り上げたいっていう意図もあるかもしれないし。

でも私はそこはそのままにしてくれる方が好きだなぁという、個人的好みの話でした。