9月に初めて挑戦した「深夜の2時間DTM」。あれからちょいちょい参加してます。
せっかくなので今まで作った4曲と2時間DTMについての感想をまとめました。
深夜の2時間DTM とは
22:00~24:00の2時間で、お題に沿って作曲する企画です。(お題が出た後の)2時間での作曲なら、この時間帯でなくても参加可能!タグ #深夜の2時間DTM をつけて各自アップロードしてください。
こういう企画です。主催さんのアカウントはこちら。
この時間帯だと私の生活スタイルと合わないのでいつも遅れて参加してます。遅れても主催さんが見つけてくれるので嬉しい限り…ありがたい。
大体2時間程度でまっさらな状態から作曲、アレンジ、ミックスをして曲にしていきます。
私的な作曲手順
まずは大事な妄想時間を確保。お題に対してあーだこーだいろいろ妄想します。
こういう楽器でこういう構成で〜とか、今回はこういうことにチャレンジしようとか。
ピアノに繋げて思うがままにつらつら弾きます。というわけで私はリアルタイム入力派。
そこから優先順位の高い順に調整・修正していきます。
実際使う用に弾き直したりクオンタイズかけたりちょっとディレイしたりオートメーション書いたり。
1時間くらい作ったタイミングで完成に向けてどう収拾つけるか考え始めます。
私はできれば途中までじゃなくて完成のていをとりたいのよ…!
とかなんとかしてるうちに大体1時間半。
残りの30分でリバーブ、EQ、ディレイ、コンプあたりの最低限のミックスをします。
マスタリングは自分的定番セットのプラグインを刺すだけでほとんどいじりません。
マルチバンドコンプとリミッターですね。
こんな感じで2時間で1曲作り上げます。
その後他の曲との音量レベル調整(これは2時間に納めなくてもいいかなーという自己判断)、ジャケット制作に入って、その日のうちにSoundCloudに上げてツイッター投稿。
完成させたら自分が冷静になる前にサクッと投稿しちゃうのがコツ。笑
以下これまでで作った4曲についてです。
初挑戦「月明かり下の読書」
9月25日に制作。お題をそのままタイトルにしてます。
2時間で完成させるのが初めてで四苦八苦しながら作りました。
「できなかったらそんときゃそんとき」くらいに思ってましたが、作り始めたら最初のフレーズが気に入ってなんとか形にしようと必死でした。
やっぱりいろいろと処理が甘い・荒いですね。
でも短い時間の中で自分なりのこだわりを入れられて、その点では満足かな。
そのこだわりとは前半のうっすら聞こえるPadと後半のグロッケンの音量感!です!
個人的にこのさりげないPadがほの明るい月明かり感を出してると思うんですよ!
グロッケンの音量は少しずつ大きくなってくところがミソです。
本当はループ曲のつもりで作ったんだけど時間がなかった(なんなら結構オーバーしてる)のでそのまま投稿しました。
2曲目「水族館世界」
お題は水族館をイメージした曲。10月29日制作。
おさかなさんの可愛い世界。でもちょっと不思議な水族館…?
ニンテンドウ64の頃のゲームをイメージして、ポップで可愛い感じにしてみました。
絵本的世界観をイメージしてました。
当初はストーリー展開を考えてて、後半のハープのところはイワシの大群のつもりでここから更にあの水槽からあの水槽へ…って妄想してたんですけど、途中で時間がまったくないことに気づき、潔く諦めましたw
なので前半のリピートにしようかとも思ったんですが、それだとちょっと面白くなかったのでイワシの大群も入れて曲になるよう軌道修正して、完成。
後ろのアルペジオの音色に手間取りました…普段自分があんまりやらないことだったんですよね〜。
最後の最後まで調整したのは中盤のマリンバ・グロッケンのパンニングです。是非イヤホンで聞いてね!
あ、ジャケットは自前の写真を加工して使いました。気に入ってます(^ω^)
3曲目「ハロウィン!」
お題はハロウィンをイメージした曲。11月1日制作。1日遅れのハロウィン!
小気味いいおばけたちのハロウィンナイト!
今回は30秒ジングルみたいな装いになりました。
今回は短くてもいいから普段よりも豪華に!濃密な!を目指して作りました。
短いけど結構たくさん展開があって楽しい雰囲気を作れたかなーと思ってます。
低い金管だけになるのとかトロンボーンのグリッサンドとかシロフォンでマレット滑らすのとか、そのあたりが売りです。
あといろんな楽器でフレーズ受け渡すのも気に入ってる。イントロとか中盤のグロッケンとシロフォンとか。
私困ったらすぐ弦入れたくなっちゃうので、今回は弦楽器禁止の制約を設けました。金管メインの伴奏ができて満足!
あとあの売りのとこに書いた低い金管だけになるの、あれ結構ドキドキしながらやりました。ああいうことするのって勇気いるのよ…!よくやった自分…!
4曲目「恋和歌」
お題は恋文or恋和歌をイメージした曲。11月6日制作。
平安時代の文を送る文化を想いながら曲を作りました。
女の子が恋文をもらって、そっと開いて、ドキドキ読んで、気持ちが高まっていって、最後にどんなお返事にしようかなと思いながら文を閉じる。のつもり。
これは外出先でお題だけ見て、百人一首とか平安時代とかが好きな私としては是非やりたいと思いまして!お題が変わる日の午前中というギリギリのタイミングで作りました。
ピアノ、フルート、琴、スレイベルという、なんともシンプルな構成。
そのシンプルさが平安時代の文の文化を表してる、と思います。(あとから聞いて思った)
そこまで低音が出てこないのもミソ。
あとスレイベルの音色が良くないです…!?超絶気に入った!
このジャケットも自前の写真を加工しました。絶対作曲より時間かかった…!w
最初はネットでよさそうなものを探してたんですけど、どうにもどれもピンとこなくて…。最終的に納得のいくジャケットになってよかったです。これも気に入ってます。
作ってみてわかったこと
というわけで4曲ほど作ってみましたが、いろいろ発見がありました。
まず短い時間だと自分の得意なことしかしないこと。
試行錯誤する時間がないから自然とやりやすいことに流れてしまうみたいです。
なので普段から得意なこと、別名:自分ができる引き出しを増やしておく必要性を感じました。
逆に私はこれが得意なんだなぁと再認識したり、得意の少なさにちょっとへこんだり。
あとテンプレを用意する大事さも身にしみてます……。
私あんまりテンプレート作ってないんですよね。
そのわりに楽器トラック作ってから色変えたりアイコン変えたり名前変えたりとかしてて…たぶんこれが地味に時間食ってる。
毎回刺す「とりあえずプラグイン」たちも同じパラメータにするならテンプレで保存しとけばいいのに…毎回立ち上げてあっちの数値入れてこっちの数値入れて…ってやってるんですよね。
というわけで作業を効率化して少しでも時間を節約しよう!と思ってます。
いろいろとわかることもあり、単純に作曲するきっかけをもらえる良さもあり。
たぶんテンプレや速度を上げる大事さってこういう機会でもないとなかなか実感できなかったと思うので、これからも積極的に参加していこうと思ってます。